地球上のすべての場所には、「緯度(Latitude)」と「経度(Longitude)」という2つの数字で表される固有のアドレスがあります。道路沿いの建物にしか存在しない通常の住所とは異なり、GPS座標を使えば登山道の途中、海上の釣り船、広い駐車場の一角、あるいは自宅の玄関先まで、地球上のどこでもピンポイントで場所を指定できます。
1. 緯度(Latitude)と経度(Longitude)の違いと順番
GPS座標を書くときは、世界共通で必ず「最初に緯度、次に経度」の順番で記述します。
• 緯度(Latitude / 南北の位置): 赤道(0°)からどれだけ北または南に離れているかを表します。北極点が +90°(北緯90度 / 90° N)、南極点が -90°(南緯90度 / 90° S)です。日本は北半球にあるため、東京(約 35.68° N)のように必ずプラスの数値(北緯)になります。
• 経度(Longitude / 東西の位置): イギリスのロンドン(グリニッジ天文台)を通る本初子午線(0°)からどれだけ東または西に離れているかを表します。日本やアジア・ヨーロッパ・オーストラリアは東経(E またはプラスの数値、東京は約 139.76° E)、南北アメリカ大陸は西経(W またはマイナスの数値、ニューヨークは約 -74.00°)になります。
2. どの座標フォーマット(表記形式)を使えばいい?
このページでは同じ地点の座標をいくつかの異なる形式で表示しています。どれも地球上のまったく同じ1点を指していますが、使うアプリや機器によって適したフォーマットが異なります。
| フォーマット名 | 表記の例(東京駅付近) | 主な用途・おすすめの場面 |
|---|---|---|
| 十進法経緯度 (DD) | 35.681236, 139.767125 | 日常利用に一番便利!GoogleマップやAppleマップの検索欄、メール・LINEにそのまま貼り付け可能 |
| 度分秒 (DMS) | 35° 40' 52.4" N, 139° 46' 01.6" E | 国土地理院の地形図、海図、航空図、測量図面、公的書類の記入 |
| 度・十進分 (DDM) | 35° 40.8742' N, 139° 46.0275' E | 船舶用GPS魚群探知機・プロッター、海上保安庁への通報、ジオキャッシング |
| UTM / MGRS グリッド | 54S 388435m E, 3949326m N | 登山用トポマップ、防衛・防災機関、山岳救助・捜索活動 |
| Google Plus Code | 8Q7XMWJ8+FV | 住所のない場所でもデジタル番地として使える短い英数字コード |
3. 小数点以下は何桁まで必要?桁数と精度の関係
十進法(DD形式: 35.681236 など)をコピーするとき、小数点以下の桁数がどれくらいの細かさを表すかを知っておくと便利です。
• 小数点以下2桁 (35.68): 市区町村や大まかな地域レベル(誤差 約1.1 km)。
• 小数点以下4桁 (35.6812): 建物やキャンプサイトを特定するのに十分な精度(誤差 約11メートル)。
• 小数点以下5〜6桁 (35.681236): 登山口標識、駐車した車の位置、敷地境界の杭まで特定できる高精度(誤差 約10センチ〜1メートル)。